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美容整形についての情報です。
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 能登半島地震を機に、東京から出身地の輪島市に戻った今牛悟さん(29)が今月、同市河井町でヘアースタジオ「is」(イズ)を開店した。高校卒業後、美容師になるため上京し、長い下積みの後の古里での独立。「余裕を持って自分の仕事ができ、楽しい」と笑顔を見せている。【栗原伸夫】

 今牛さんは県立穴水高卒業後、東京の美容師専門学校で学び、恵比寿の美容室に就職した。下積み生活では店内の掃除、使用したタオルの洗濯などをこなし、客の髪を触れるのはシャンプーだけ。毎日の営業終了後、人形の髪で練習した。帰宅はいつも午前1時。週一回の休日は「泥のように」眠った。やっと客を相手にはさみを持ったのは、5年後だった。

 昨年3月25日。出勤後に同僚から地震のニュースを聞き、被害を知らせるラジオに聴き入った。実家に電話を掛けてもつながらず、不安は募るばかり。今牛さんの古里を知る客も「どうなってる」と心配した。家族や建物の無事が確認できたのは、当日の夕方になってからだった。携帯電話の向こうから聞こえる元気そうな声に「心から安心した」と振り返る。

 古里に戻ろうと決めた。「いつかは帰る」と思っていた。なじみ客から惜しまれ、別の美容室から誘いの声もあった。東京は街も人も華やかだ。それでも「一人一人に時間をかけて、じっくりと髪が切りたい」。その思いが、地震を機に一気に高まった。

 「昔見ていた風景がなくなったところもある」と、寂しさもある。新しい店の壁には地元の和紙を張り、赤土の壁を作った。地震で崩れた蔵のはりで作ったベンチを置くなど、店には古里・輪島への思いを込めた。

 客が希望する髪形を会話の中から探し出し、来店客の記録は必ず残す。経理などすべてを1人で切り盛りし、苦労もある。それでも「気に入った髪形になって、笑顔を見せてくれるのがなにより」と充実感でいっぱいだ。

毎日新聞 2008年6月19日 地方版







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